はじめに最近よく耳にするようになったニューノーマルという言葉ですが、今回の記事ではこの「ニューノーマル」によって変わる営業の働き方を考えていきます。まず最初にニューノーマルの意味を説明し、次にニューノーマルの影響によりどのように現在の業務が変わっていくのかをお話しします。では早速内容をみてみましょう。ニューノーマルとはニューノーマルとは直訳すると「新しい常態」を意味します。ニューノーマルはリーマンショックの頃に出始め言葉であり、構造的な変化により新しい状態が普通になり、過去の状態には戻れないという意味です。現在、新型コロナウイルスの影響により、企業はニューノーマルにて活動せざる得ない状態です。この記事が、ニューノーマルの営業の働き方のヒントを少しでも提供できれば幸いです。ニューノーマルで変わる営業の働き方ここからは、そのようなニューノーマルな環境で影響を受ける営業の環境や活動の変化について考えていきます。オフィステレワークに移行するため、オフィスを縮小する、または解約する企業も増える可能性があります。また、自宅の環境上テレワークができないという社員のため、レンタルオフィスを複数箇所に借りて、そこで3密を避けて活動する企業も増えてくるでしょう。評価制度遠隔での稼働や、フレックスタイムなど時間をずらした稼働になるため、上司が部下の勤務態度などの定性的な情報を把握することが難しくなります。そのため、成果での評価制度の導入や、今まで定性的な評価だったものをツールなどを導入し定量的に把握し評価するなど、評価制度の変更が必要になります。勤務形態テレワークなどを導入することにより働き方に幅ができるため、雇える人材の対象地域や幅が広がります。より柔軟性の高い働き方ができるため、介護や育児で働くことが難しかった方を正社員として雇用したり、属詫社員や契約社員、ジョブ形雇用などの勤務形態も増えてきます。働き手からすると魅力的な選択肢が増えるため、幅広い勤務形態に対応していないと優秀な人材の獲得難しくなります。マネジメント今までのようにオフィスに全員で集まり、朝礼や会議をすることが少なくなり、会議は基本的にweb会議ツールを用いて行うようになります。また、テレワークで自宅稼働がメインになると、以前ならちょっとしたタイミングで行えていた進捗確認、営業の方向性の修正などのマネジメントは意識的に時間を設定しなければ行うことができません。また、オンラインでは表情が見えづらいため、部下の悩みや心身の不調など部下の変化に気付きにくいです。そのため、今までとは異なるマネジメントを身に付ける必要があります。商談客先に訪問し商談をする対面営業から、web会議ツールを利用し商談を行うオンライン商談がメインになっていきます。オンライン商談の場合、対面営業の時と求められるスキルが異なってくるため、オンライン商談の営業スキルを身につけなければなりません。社内稟議/契約非対面が基本になってくるため、以前のような捺印の文化が減少していきます。ペーパーレス化が進み、電子契約が主流になっていくでしょう。コミュニケーションテレワークでの自宅稼働が中心になることで、ランチ会や飲み会などのコミュニケーションの機会が減少していきます。コミュニケーション自体もチャットツールや電話、web会議が主体になるため、それらのツールを活用したコミュニケーション手段を構築する必要があります。研修/OJT/同行集合研修や業務を一緒に行っていくOJT、営業の同行などの機会がなくなります。特に営業同行でその場の雰囲気を感じ取り学んでいくことが難しくなります。そのため、営業同行で伝えていた知識やノウハウを具体的に動画やテキストなどコンテンツ化し共有していく必要があります。ナレッジシェア一緒に業務をするという機会が減少するため「背中を見て育つ」ことができません。新人を育成するためには今までのやり方とは異なるナレッジシェアの手法を確立する必要があります。さいごにニューノーマルな働き方に正解はなく、それぞれの会社によって適切な働き方は異なります。この記事が皆様のニューノーマルな働き方を考えるヒントになっていたら幸いです。